田中浩(2016)『ホッブズ:リヴァイアサンの哲学者』, 岩波新書.

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章目次・段落量構成

詳細目次

はじめに:ホッブズとはだれか

1 近代国家論の祖ホッブズ
2 社会契約論:近代国家の原理
3 ホッブズ理論の再生:産業革命アメリカ独立戦争フランス革命
4 「社会契約論」か「歴史と伝統」か
5 「ピューリタン革命」の再評価
6 ホッブズ研究の進展
7 日本におけるホッブズ研究

第1章 危機の時代の申し子、ホッブズ

1 「危機の時代」や「変革期」に大思想家が現れる
2 『自伝』とオーブリーの『名士小伝』
3 幼年時代
4 オクスフォード大学時代

第2章 ホッブズ政治学の確立

1 キャヴェンディッシュ家へ
2 古典と歴史研究
3 第二回・第三回の大陸旅行
4 哲学体系の構築ヘ
5 ホッブズ、最初の政治学書『法の原理』を書く
6 「制限・混合王政論」と「国王大権論」
7 なぜ『法の原理』を執筆したのか
8 『法の原理』の内容
9 「人間」が中心
10  ホッブズ政治学エピクロス的性格
11 ホッブズ政治学の特徴⑴:「人間」中心
12 ホッブズ政治学の特徴⑵:生命の安全(自己保存)
13 ホッブズ政治学の特徴⑶:「自然状態」
14 ホッブズ政治学の特徴⑷:自然権の放棄と社会契約
15 ホッブズ政治学の特徴⑸:コモンウェルスと主権者の設立
16 ホッブズ政治学の特徴⑹:政治と宗教の問題

第3章 近代国家論の生誕

1 亡命第一号
2 『市民論』の出版
3 パリの亡命宮廷
4 聖職者たちに嫌われる
5 帰国の準備
6 近代国家論の生誕:『市民論』と『リヴァイアサン
7 生命と安全を守る方途
8 『市民論』:「社会契約論」と「国家の宗教からの解放」
9 「社会契約論」の再生
10 ホッブズとフィルマー
11 サラマンカ学派
12 カルヴァン主義の「抵抗権」理論
13 ホッブズが参照した政治思想
14 国家の宗教からの解放
15 主著『リヴァイアサン
16 『リヴァイアサン』の構成
17 「主権者(代表)には強い力を与えよ」
18 議会政治と民主主義
19 「主権者(代表)には抵抗してはならない」
20 「国家と宗教」の問題が重視されたのはなぜか
21 キリスト教政治学と「自然法
22 旧約聖書新約聖書
23 「教会」とはなにか
24 「神」と「人間」(国家)の命令とが対立するとき
25 「暗黒の王国」とはなにか

第4章 『リヴァイアサン』の後衛戦

1 帰国後の研究活動
2 『物体論』と『人間論』
3 ホッブズの交友関係
4 チャールズニ世の帰還
5 ロンドンでの研究生活
6 身辺のトラブル
7 ホッブズを支えた人びと
8 ロンドンからチャツワースへ
9 ホッブズの死

第5章 近代政治思想史上におけるホッブズの意義

1 イギリスの「二つの革命」と民主主義思想の形成:ピューリタン革命から名誉革命
2 ハントン、ハリントン、ロック
3 プーフェンドルフ
4 スピノザ
5 ルソー
6 ペインとベンサム
7 カントとヘーゲル
8 ドイツと日本の「民法典論争」
9 トレルチとマン
10 ヴァイマル共和国はなぜ崩壊したか
11シュミットの「全体主義国家論」
12 福沢諭吉加藤弘之
13 社会進化論の波及